JB64新型ジムニー × キャナス × 伝説のカースタントマン!?

モンローサムライショックのジムニーのテストを請け負っているキャナスさん。そう、ここでテストされたものを私たちは購入しているんデス!ジムニストだけにあらず、色んなレースやイベントにも参加している凄いショップ。ジムニーの商品の相談に訪問。

JB64新型Jimny × MONROE SAMURAI × CANUS テスト車両に遭遇!

ここの問題は、いつもトンでもない人がウロウロしていること。桁違いなので、困るんです。フェイスブック見れば、そのとんでもなさが分かります。”いいね”を押している名前に、「中島悟」…(汗)。

https://www.facebook.com/canus.jp/

ネットワークの広さは、世界中でラリーをしているから、ではなく、代表のミスミさんの人柄。

時々、ふらっと現れる、奈良県から来た営業マンにも、どんなに忙しくても嫌な顔をしたことが一度も無く、先客が10人いようと、有名メーカーさんと開発の打ち合わせ中だろうと、有名人が来店していようと、

「大丈夫。いい人たちだからこっちにおいでョ!頭から食べられることは無いョ!」

と、ドン引きして出直そうと後ずさりするワタシを強引に迎えてくれます(笑)今回は、白髪の真摯と、芸能人の池波志乃さんに似た、上品な雰囲気の奥様がおられました。

「もちろん知ってるよね?」

あとから有名人と知るのですが、そのときはわかりませんでした。ご活躍されていたテレビ番組はワタシが小学生の頃ですからねえ。

大友千秋さんという方。ネットで調べてビックリ仰天!この業界では知らぬものがいない、伝説のテレビドラマ『西部警察』のカースタントマン!クルマ業界にすれば、ある意味主役!WIKIPEDIAにも名前があり、ロールオーバーの世界記録保持者。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%8F%8B%E5%8D%83%E7%A7%8B

キャナスさんの事務所で、みんなで古いビデオを観ています。田代まさしが元気に登場していた時代モノ。和田アキコが乗った箱バンが運転手もいないのに突然走り出し、シャッターを突き破る、というドッキリ。ネタ晴らしの後、クルマの後部座席から大友さんがにょっきり現れました。そう、荷室にステアリングやアクセル装置を移設して、操縦できるようにしていたんです。

バブル時代、たった一つのドッキリで、こんなにお金をかけるんだということにビックリですが、最後に目の前にいる大友さんがスクリーンの中に現れたときはビビリました。間違いなく、ワタシも当時観ていたはず。

そんな大友さんご夫妻のお時間をさえぎっての商談。肝が冷えます(笑)でも、気さくなご夫婦で、後からやってきた失礼な営業マンにも優しく挨拶してくださり、嫌な顔されずに待ってくださり、お話することはほとんど無かったものの、ユーモアなお話と、文化の香りのする立ち振る舞いを見ただけで心豊かになった気持ち。

さて、本題。

「新型ジムニーは、フロントのラテラルとショックの取り付けサイズが旧型から変わったね。早速、新型用を販売中だよ~」

はやっ!。当社は現在開発中で、販売用はまだ(汗)

「車高については、4cmほどのアップ。これ以上はクロスメンバーがあるし、性能的にも新型はこれ以上の必要性は感じないな。新型はもともとタイヤハウスにも余裕があるし、これで十分だと現時点では判断しているョ」

競技で戦うジムニーを作っている人、モンローのサムライショックの開発に携わるミスミさんの意見は、当社には最高の情報。

こんなオモシロい話もいただきました。

「これ、さっき車検終わったJB23なんだけどさァ、最近、お客さんでミラーで困っている人増えてない?」

あぁっッ!その話、最近多い!ジムニーっていうかリフトアップしたクルマ全般的に!

「これがちょうど小学校低学年くらいのサイズのバルーンなんだけど、これを前方のあちこちに置いて、運転席から見えないと車検NGなんだよ。子どもがいても見えずに発進しちゃったらダメだからネ」

うわ、あのバルーンが見えない…

純正フェンダーミラーでは何も写っていないけど、キャナスさんオリジナルミラーには黄色のバルーンが写ってる!

純正のフェンダーミラーにボルトオン装着されています。

ボルトオン装着だから簡単で、ボディも傷つかない。ある程度、角度も調整できます。もし、これを装着していなかったら、車検に通らないだけでなく、公道走行はしてはいけない車となります。リフトアップは最近流行で、ジムニーのみならず、色んなクルマで楽しまれているチューニング。でも、視認性の問題、意外ときづかずリフトアップしていることがあるかもしれません。

当社では、キャナス製のジムニー用を販売予定。同時に、エブリバンのようにフェンダーミラーが無いものに対応できる追加ミラーも開発することにしました。リフトアップキットを販売するのであれば、こういう安全対策品は重要。今回もキャナスさんには大切なことを教えていただきました。

ショップ店内にはオリジナル商品が結構あります。オフロード車種に装着できる作業ライト用ステーもありました。こちらも今後、当社で取り扱いをさせていただく予定です。

ミスミさんはとにかく忙しい。聖徳太子も真っ青レベルで、ワタシのような営業マン、有名人、どこかのメーカーさん、従業員さん、の多人数を同時に相手し、全員に声をかけて、それぞれ話が成立しています(笑)イベント出展にレース出場、一般車検に新商品開発… これじゃ商品を全然ホームページ上に掲載する時間が無い…

ワタシなら、「モンローサムライショックの開発車両がキャナスなんだ、ウチから買え!」的な宣伝をウェブで派手にやりますが、それもしないミスミさん。「やり方わかんない」、って言い訳されていますが、クルマが心底好きで楽しいから、お金儲けを頑張ることに力がはいんない、って感覚なんだろうな、と私は解析しています。

仕方が無い…ウチが変わりに儲けさせていただきます(笑)

最後にお願いしたのはこのクルマ。

ハスラー、スイフト、XBEE、ジムニー、アルトワークスといった大人気車種が続々登場しているスズキの中では、あまり目立っていないこの車。ミスミさんがちょっと手をかけると、ドレスアップしていないのに、超カッコ良く見えます。お願いしたのは、このクルマのリフトアップキットの取り付け確認。

先日、当社が発売したXBEEの四駆用が装着できる可能性が高いクルマ。

クロスビー 1.5インチリフトアップキット 完成! (XBEE MN71) 2WD/4WD

でも、ちょっぴり不安。ミスミさんは人に優しいですが、クルマのパーツに対しては本気(マジ)。テスト品を評価されるのはちょっぴり怖い(笑)。

今日はここまで。今回の関東の出張はまだ続きます。来週も引き続き掲載していきます。

 

それにしても、急に涼しくなりました。災害の多い夏でした。

中でも一番、心を痛めたのは、歓楽街すすきのの再開は一部で「不謹慎」との声がでたこと。色々意見はあるでしょうけれど、ワタシは震災があったらすぐ「自粛」、は嫌いです。被害があったらそれ以上に稼ぐことが復旧の一番の方法。

これも賛否があることですが、ワタシは「がんばれ〇〇」はもうやめて欲しいと思っています。それって、結局、他府県からすれば、「かわいそう」「被災したんだね」ということを強く印象付ける感じがします。「被災地」と呼ばれる場所を訪問して、おいしいもの食べて、騒ぐのは失礼だから、「自重して、他府県にしよう」につながるような気がするのです。

それに、仕事をしていて「がんばれ」といわれるほど嫌な言葉はありません。

がんばれ、という言葉の裏返しは、「ワタシには関係無い。あなたが頑張りなさい」であり、強者が弱者をいつくしんでいるようにも感じます。関西は先日の地震と台風でそれなりにダメージが残っていますが、変な自重ムードも無いですし、北海道の地震にメディアが集中したので、良くも悪くも、「かわいそうな被災地」的な印象になることもありませんでした。関西の人って、そういう哀れみを受けるのをだれよりも嫌う逞しさがありますしね。

がんばれ、といって哀れみを受けるより、一つでも多く商品やサービスを買ってもらうことが以前の状態に戻る最善の方法。

ワタシは募金もボランティアも励ましも決して否定はしていませんが、名セリフ「同情するならカネをくれ」的に、「同情するなら仕事くれ」が何よりもの支援だと思います。そして仕事をして人物金が動きだせば、働く人を支える家族も、元気になっていくもんです。ということで、北海道に美味いもんでも喰いにいきたいなあ~。え?すすきの?私は「花より団子」(笑)